土地を買うときは建物が建てられるかどうかが分かったら、今度は、その土地の売主が、本当の所有権者なのか、また担保や変な権利がその土地についていないかなどの権利関係を調べなければなりません。
それを調べるためには、登記簿を調査する必要があります。
・権利書にまどわれないためには
土地取引のとき、権利書を見せられることがよくあります。
これは、「登記済証」ともいい、登記所に所有権移転登記の申請をして冬季が済むと、新しい所有者に交付されるものです。
権利者がないと、本人確認というやっかいな手続きをする必要がありますので、大事に保管しておかなければなりません。
そのため、この権利書を持っている人が、所有権者本人であることが多いといえます。
しかし、権利書がなくても本人確認という手続きで所有権移転登記ができますので、すでに、別の人に所有権移転登記をしていて、その権利書がただの紙切れのようなものになっているのかもしれません。
それを調べるには、土地登記簿を調べる必要があります。
時々、権利書を預かってお金を貸しているような人などがいるのですが、その権利書がただの紙切れになっているとしたらなんの効力もありません。
また、権利書を預かっている間に、保証書という手続きで、別の人に所有権移転登記をしている可能性もあります。
そう考えると、権利書というものはその程度のものだということを理解しておく必要があります。 |
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