中古住宅というのは、一度人が住んだことのある住宅です。
家は、いくらきれいであっても、一度人が住むと商品価値はかなり下がります。
さらに、権利関係なども複雑になり、取引するとき他の住宅とは違ったチェックポイントになります。
・借家人がいるとき
中古住宅を買うとき注意したいのは、そこに他人が住んでいないかとということです。
要するに、家の持ち主が他人に貸しているようなときです。
このような場合、借家人は「借地借家法」により権利が手厚く保護されていますので、家主が変わっても借家人は出て行く必要はないのです。
そのため、他人が住んでいるような中古住宅を購入するときは、契約して手附金を支払う前に、立ち退いてもらえるかどうかを直接確認して、立ち退いてもらえるようであれば、住人が立ち退いてから残金を支払うぐらいの注意が必要です。
・権利関係が複雑なとき
中古住宅は、持ち主がお金に困って売りに出すことも多々あります。
このような場合、登記簿に抵当権や差し押さえ、競売申立て、代物弁済予約など、さまざまな権利が複雑に記載されていることがあります。
このようなときは、売買代金をこれらの権利者ごとに支払い、それと引き換えに、これらの権利を抹消して引渡しと所有権移転登記を受けるのですが、これはかなり困難で、素人がやろうとしてもかなり無理があります。
そのため、これらの物件は敬遠しておいたほうが無難だといえます。
こういう住宅は一般的には値段は割安です
もし買おうとする場合には、安さにつられて買い急ぐことをせずに、あらかじめ弁護士に依頼して、十分権利関係を調べてもらうようにしたほうが良いと思います。
|
|