中古住宅というのは、一度人が住んだことのある住宅です。
家は、いくらきれいであっても、一度人が住むと商品価値はかなり下がります。
さらに、権利関係なども複雑になり、取引するとき他の住宅とは違ったチェックポイントになります。
・建物のチェックポイント
木造住宅の寿命は、一般的に4・50年が限界といわれます。
これは上質な住宅の場合であって、安価なものは30年以下ということもあるようです。
しかも、この数字は主要構造部分であって、付属設備などの耐用年数はもっと短いのが普通です。
また、住んでいた人の手入れの状況でもかなり変わってきます。
特に影響がでるのは、湿気やシロアリなどによる土台の腐食や雨漏りによる構造部の腐食です。
基礎のコンクリート排気孔がない場合は、ほとんど土台は腐食しているようです。
木造モルタル塗りの建物は、内部の腐食が進んでいることも多いようです。
さらに、排水がどうなっているかとか、天井裏の電気配線もチェックしましょう。
中古住宅は「現状有姿のまま」・・・という特約をつけて取引されるのが一般的です。
そのため、その欠陥が重要なもので、なおかつ売主がこれを知っていながら言わなかった場合を除き、購入後の損害賠償や代金の減額は請求できないのが普通です。
したがって、中古住宅を買ってそこに住むようなときは、建物を十分チェックする必要があります。
・購入後の補修
中古住宅は長年手入れいないで傷んでいる場合が多いですから、購入後はすぐに補修したほうが賢明です。
構造材を点検して、腐食している部分は補強し、必要に応じて取り替える必要もあると思います。
屋根や外壁の塗り替え、畳替え、内装の張替え、建具の補修など、その建物の痛み具合にもよりますが、1坪あたり10〜15万程度は見込んでおいたほうが良いでしょう。
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