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  所得控除の種類  




●所得控除とは 
所得税では、所得の性質や政策的な配慮から課税が適当ではない所得を非課税にしています。
各種所得も10種類に分類して、それぞれの所得ごとに担税力を考慮した計算方法や課税方法を定めています。


たとえば、退職所得金額の計算では控除額を控除して、残額の半分には分離課税します。
また、長期譲渡所得の金額と一時所得の金額を他の所得と合算して総所得金額を計算するとき、長期譲渡所得と一時所得の金額の半分に課税します。


ただし、災害により多額の損害を受けた場合や多額の医療費を払った場合、扶養家族が多い場合などでも担税力は弱くなってますし、また、税金が課税されない最低限についても考慮しなければなりません。
そのため、個人的事情や課税最低限についての配慮を行うとともに、労働者保護のための社会政策などを考慮し、各種の所得控除が設けられています。


※担税力(たんぜいりょく)とは、その名前の通りどれだけの税金を負担する力があるか、ということを指す租税用語。租税を負担するものが社会的に是認できる目的を妨げられることなく、租税を支払える能力のこと。




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